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2021/02/15(月)

お母さんの不安を軽減するなら、これ!

カテゴリー:リハビリ

 

私が小二の時の家庭訪問の話↓

 

「聞いてくださいよ先生。先日、夜10時過ぎまで泣きながら“家”って漢字を練習してたんです。“うまく書けない”って言って。本当にうちの子、努力家なんです。」

 

いや~今でも鮮明に、この言葉を覚えていますね!

確かに私は夜遅くまで机に向かって泣きながら“家”を練習していたのですが、

それを見た私の親は怒って「いつまでもうじうじと!さっさと寝なさい!」と言って

強制的に部屋の電気を消してきたのですから。

 

「自分のできなさ加減に打ちのめされてるのに、なんでさらに怒られなきゃいけないんだ!」と余計泣き叫んだのを覚えています。笑

 

ところがどっこい、今は先生の前で親が私を全力で褒めているのです。

 

何が起こったのかわからず、キョトンとしましたが、

次の瞬間「認められている」という幸福感に包まれました。

 

↓突然ですが、うちの治療院でよくある光景

 

守「普段、おうちでどんなふうに過ごされてるんですか?」

 

患者さん「うーん、車で買い物へ行ったり畑で草取りしたり洗濯したりご飯作ったり~、、とにかくじっとしてるのは好きじゃないから。」

 

よくもまあこんな作り話をたらたらとっ!( ゚д゚)ンマッ!!

と言わんばかりに、恨めしい目つきで娘さんがお母さんの横顔をにらむ。(笑)

 

運転をやめてから何年も経っているのに、、

 

家事がまともにできなくなってから何年も経っているのに、、

 

こんな大嘘が、口からワンサカワンサカ。。

┗(゚ Д゚ )┛ワッショイ ┗( ゚Д ゚)┛ワッショイ

 

でも、今から言う事がポイントです!

本人の中ではこれらぜんぶ “本当のこと” なんです。

 

脳機能の低下により、時間感覚が狂ってしまうんですね。

決して本人は、周囲を騙そうとしていたり、見栄をはろうとしていたりするわけではありません。

脳部位としては、海馬や前頭前野などの機能低下が疑われます。

 

ここで「何言ってんのよ!あんたここ数年ご飯なんて一度も作ってないでしょうが!」

なんて怒る必要はないんです。

 

お願いがあります。

ご家族さんは、患者さんの“絶対的な味方”であって欲しい。

 

「不安から来る症状の悪化」は、最近私の患者さんのご家族さんからよく聞きます。

 

一緒にいるあなたが、絶対的な味方だと感じられることが、

どれだけお母さんにとって支えになるか、わかって欲しいのです。

 

「どうしちゃったの?なんでこんな風になちゃったの?前のお母さんに戻ってよ!」

 

その気持ちをぶつけても、お母さんはもっと不安になるだけです。

ただただ記憶は残らず、悲しい気持ちや不安だけが残って、

症状は悪化し、「死にたい」とか言い出すかもしれません。

 

なんと言っても認知症は、家族の修行ですね。

 

さて!ここで前置きでお話した家庭訪問の事を思い出してください。

これを治療に応用しますよ〜!

“親に怒られていた私が、先生の前で褒められた”

20年以上前のことなのに、こんなに鮮明に記憶に残ってるんです。

この嬉しさは、同じ体験をしたことがある人でないと想像できないかもしれません。

 

オンラインでも、治療院でも、次に私たちに会う時は、

お母さんの目の前で、お母さんの良い変化や、頑張って取り組んでいる姿勢を、

報告してください。

 

いつもあなたに怒られているお母さんなら尚更、効果は抜群ですよ(笑)

 

これで自信が湧いて、不安の軽減につながります。

次回、お母さんの良い報告をお待ちしてます!(^^)

 

 

 

 

 

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