2021/04/26(月)
あれ、それ、あそこ…名前が出てこない!の改善法
カテゴリー:リハビリ
こんにちは!LAPREの守です。
今日は雑談です。
息抜きに、豆乳でも飲みながら読んでください。
私の担当する患者さんの話ですが
単語を表出する訓練の時に、「好きな食べ物」を聞きます。
これで言葉を思い起こす訓練となるほかに、普段その患者さんが何を食べてるか、今までどんなものを好んで食べてきたかがわかるので、とても優秀な質問です(イヒヒ)
大抵は、うどんとかラーメンとかケーキとか、
「食べないでくださいね」と忠告している食べ物のオンパレードです。
その他に回答として多いのが、「別にそんなの無い」といった、
頭に浮かんでこない(思い起こせない)から「無い」って言っちゃうパターンですね。
主に単語の表出をするブローカ野が機能低下していたり、
前頭前野機能が低下しているために、決断力や判断力が低下しているなど、いろいろ可能性としては考えられるわけです。
で、この前ある患者さんにこの質問をしたところ、
以前は甘いお菓子を答えていたのに、今回は真っ先に
「シイタケ!」って元気よく言ったんです。
「他には?」って質問すると今度は、
「大根!」って。
なんかもう、愛おしすぎて抱きしめたくなっちゃいますよね…(笑)
予想を裏切る回答だったのと、可愛さとで、つい笑ってしまって、、(笑)
何よりご家族さんが、一生懸命、食事管理に気を遣ってくださっているのもよくわかって、
心がジワ~っとしました( TωT )
この患者さん、ものすごく小柄で背中の丸まった鹿児島出身のおばあちゃんなんですけど、
こんな感じで、時々私のツボを突いてきます。
時々、方言が強すぎて何を言ってるのかわかりませんが。(涙)
この「予想を裏切る」という話で思い出したのが、
私の兄が幼稚園で書いた「大きくなったら なりたいもの」でした。
同じ組の男の子たちが、「サッカーせんしゅ」、「やきゅうせんしゅ」、「しょうぼうし」などと書いている中で兄だけ、
「カブトムシ」
と。
当時の母によると、
「めちゃめちゃ恥ずかしかった」らしいです。笑
「うちの子はやっぱり他の子と違う。どうしよう…」と悩んだそうです。
私としては初めて聞いたとき涙を流しながら爆笑して「その発想は無かった…天才だな!」と思いましたが、やっぱり親心として将来の夢にあんなでかでかと昆虫の名前を書かれたら心配みたいですね。
今日は以上です。それではまた!
P.S.
「あれ」、「それ」、「あそこ」、「ここ」が増えたら、
好きな食べ物の名前を聞いたり、しりとりをしたりして、ブローカ野を鍛えましょう。
最も手軽に取り組める脳訓練です(^^)