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2021/06/21(月)

ぎぃゃあ〜!母がおかしくなってるーっ!!(泣)

カテゴリー:リハビリ

 

こんにちは!LAPREの守です。

タイトルは、ここ最近の皆様からよく聞く声です。

 

さて、最近、季節の変わり目で、気候も落ち着かず、気圧の変化から

自律神経が乱れて症状が悪化しました!という声がたくさん聞かれます。

 

私はこの時期にそうした声が多くなるのは知っているのでなんとも思わないのですが、

ご家族にとっては一大事です。

 

「はぁあああ!このまま悪くなるんじゃ!?もっともっと手が付けられないくらいに!」と心を乱しまくるご家族の声も聞いています。

 

落ち着いてください。この時期一時的に症状が悪化しても、徐々に回復していきます。大丈夫です。と今は冷静に言えるのですが、

 

私自身、認知症って本当に良くなるのかな?と疑っていた時期もあったんです。

 

正直にいうと、その疑いは、うちの会社に入社した当初もありました。

 

ですが、たくさんの症状が改善するのを目の前で見てきたので、その疑いはもう一切ありません。

 

「認知症は改善する」と、LAPREの先輩からというより、

 

患者さん本人が私に教えてくれました。

 

私にとって何よりも、確かな証拠です。

 

 

確かに、20年、30年前の、何もかも家のことを完璧にやっていたお母さんになるというのは非常に難しいです。

 

ですが、

立ち方さえ忘れて、家でボーッとしていただけの患者さんが、

自分でスッと立ってトイレに行ったり、冷蔵庫を開けて自分の食べたいものを出して食べたり、

 

トイレが間に合わず漏らしてしまうことが週に何回もあった患者さんが、

この1ヶ月一度も失敗しなかったり、

 

あるきっかけで元気がなくなり鬱のような症状が出ていた患者さんが、

とびきりの笑顔を見せて明るくハキハキと話しかけてくれたり、

 

側頭葉も海馬も前頭前野もかなり機能低下していた患者さんが、

MMSEで一気に11点も上がっていたり、

 

数分おきに「通帳はどこだ」「弟に電話してお金を持ってきてもらわないと」「家に帰る!」と言って家族を困らせていた患者さんが、その発言をするのが23日に1回に激減したり、

 

体調はバリバリ良くなって、姿勢もよくなってはいるものの、

記憶において大きな変化は見られなかったけど「あれ、そんなこと覚えてるんだ」と所々記憶が保持できるようになっていたり、

 

そんな改善例をたくさん目の当たりにしてきました。

 

私にはもう不安はありません。

 

あとは、私たちが正確に評価して、的確なアプローチができるかどうかにかかっています。

それが私たちの仕事です。

 

ところで今週から、大阪から滋賀に引っ越しますが、

やはり担当していた千里山店の患者さんとお別れをするのは非常に寂しいものです。

 

改善途上の方が多いですから、

くそ〜もっともっと改善する姿をこの目で見たかったと悔しく思ったりします。

(武中さん、大石さん、あとはお任せします。何卒よろしくお願いします<(_ _)>

 

千里山店で私が担当していた患者さんの中で、

まあ、本当に、マイペースなお母さんがいまして、

 

施術が終わって「では、また来週ね」というタイミングになると決まって、

ゆったりとした足取りでお店の中を見回し、

掲示物を指差しながら、「あら〜、これ綺麗ね。」とか、「へ〜、知らなかった!」とか感心した声を出したりするんです。

 

後ろの患者さんが見えているはずなのに!!

 

まあ注意機能が低下しているので正直あまり見えてはいないですが。笑

 

娘さんに「はよ帰んで!」と促されても「へえ〜っ!」と掲示物をじっくり見てお構いなし。笑

 

しかし私も慌てて追い出すような真似はしたくないので、

 

「前回もそれ見て全く同じこと言ってましたね(^-^)

と冷静に突っ込んでみたり、

 

「ハイハイハイハイ気をつけて帰ってくださいよ〜」

と背中をさすって焦らせてみたり、、

 

まあ、ほぼ意味がないので、

「次の患者さんちょっと遅く開始するから長めにやろう。。」と諦めることが多いです

( 色々な意味でごめんなさい(- -;)> )

 

 

その時の話なのですが、そのお母さん、お店の本棚を見てビクッと反応して、

 

「あ、この先生知ってる!」と整体の本を手にとりました。

 

その本を書いた著者の方に以前お世話になったことがあるということで、

 

「私この先生と知り合いなんですよ〜」と教えてくれました。

 

この時、その本を見つめながら、ふとお母さんからこんな言葉が出てきました。

 

『認知症が良くなったら、この先生に会いに行くんです。』

 

ご本人の口から出たその目標が、

とてつもなく心に響きました。なんだかキラッキラしてたんですね。

 

「そうですね!早く会いにいきましょう。」

 

娘さんも「目標できたやん」と寄り添います。

 

『未来をイメージできている』これは改善の兆候です。

 

右海馬が機能低下すると、未来をありありとイメージする力が低下していきます。

ですから、こうした目標を持つことは、海馬の訓練のためにも本当に大事なんです。

 

あなたのお母さんやお父さんは、未来を鮮明に描けているでしょうか?

 

このお母さんのように、目標を持てているでしょうか?

 

それができないから、改善に取り組んでいるのだと思います。

 

あなた自身も、改善している未来をありありとイメージできている必要があります。

 

その未来に近づいたり、離れていく感じがしても、一喜一憂してはいけませんが、

幸せな未来を描くのは自由です。

 

明日もあきらめず取り組んでいきましょう。

合言葉は「コツコツ、淡々と」

 

 

 

 

 

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