2021/03/23(火)
ナトリード
カテゴリー:リハビリ
アルツハイマー病を代表とする認知症
について、世界中で研究開発されてい
る治療薬候補物質は、2019年時点で
132になるそうです。
しかし、決定的な治療薬は未だ開発さ
れていないのが現状のようです。
脳は、中枢神経を束ね、認知・記憶の
機能をつかさどります。
脳内には神経細胞と共に、その約10倍
存在すると言われるグリア細胞(アスト
ロサイト、ミクログリア等)があります。
グリア細胞の役割は、神経細胞の保護作
用や抗炎症作用、栄養因子の供給機能が
あげられます。
養蚕技術を活用して得られた、カイコ
冬虫夏草から発見された新規物質「ナト
リード(環状ペプチドの一種)」が、
神経細胞の成長促進作用、グリア細胞
であるアストロサイトの増殖作用、更に、
同ミクログリアの抗炎症作用を持つこと
を明らかにしました。
これは、培養細胞を用いた研究による
もので、従来の脳の血流改善や、抗酸
化作用の酸化ストレス軽減による認知
機能の改善とは全く異なるアプローチ
となっているようです。